水産業を学ぶ

江戸時代の漁業

肥前州産物図考(国立公文書館所蔵)

宝暦十二年(1762)、水野忠任にしたがって唐津に来た木崎盛標(もりたか 1711年生)が、62歳から11年をかけて見聞した唐津の漁業、捕鯨等の産業の様子を詳細に描いた資料です。

 江戸時代のこのような漁法の詳細な絵図は全国的にも珍しい資料で、当時の唐津、伊万里、玄海では、基本的には現在と同じ漁具漁法で魚介類を獲っていたことがわかります。[…続きはこちらへ]


捕鯨

鯨組中尾家屋敷(唐津市呼子町)

 鯨組主中尾家屋敷は、江戸時代中期から明治の初めにかけて、8代にわたり鯨組主として巨万の富を築いた中尾家の屋敷として建てられた、町屋建築遺構です。今は呼子町の捕鯨の歴史を紹介する資料館となっています。江戸時代の捕鯨船の模型や巨大な白長須鯨の解体作業中の写真、長さ2m30㎝もある本物の一角鯨の角は見ごたえがあります。江戸時代からの捕鯨の様子を描いた資料や町の特産品

           等も展示されています。[…続きはこちらへ]


唐津市立小川島小中学校 校内民族博物館(唐津市呼子町小川島)

小川島は、江戸時代から昭和初めまで捕鯨で栄えた島です。小川島小中学校の校内民族博物館では、海上で捕獲した鯨に飛び移りとどめを差した羽差(はざし)の防寒用丹前等の捕鯨で実際に使用されていた貴重な道具類が展示してあります。[…続きはこちらへ]

 


名護屋博物館(唐津市鎮西町名護屋)

日本列島と朝鮮半島との交流史の流れが、「名護屋城以前」「歴史の中の名護屋城」「名護屋城以後」に分けて展示されており、捕鯨に関する資料を見ることができます。

 

名護屋城博物館公式HP https://saga-museum.jp/nagoya/